嫁は海外赴任中

嫁は海外赴任中

台湾で単身赴任中(現在育休中@日本)の嫁の生活を書いています。いつか誰かの役に立てれば幸いです。

高層次超音波検査 その1

に書いた『高層次超音波検査』こと、『詳細なエコー検査』について書くことにする。

 

高層次超音波検査は本来 15 週付近になったら病院に予約をし、22 週前後で受けるものらしい。私の場合は台湾での初回検診が 19 週であったため、通院している病院は既に予約がいっぱいだったようで、そこで受けることはできなかった。そこで、台北にある台兒診所という病院で高層次超音波検査を行った。ちなみに予約は自分で電話して行わないといけない。中国語ができない私は後輩ちゃんに予約してもらった。この台兒診所、後輩ちゃん曰く、高層次超音波検査の予約が取れなかった妊婦さんの最後の砦的な位置づけの病院らしい。

 

検査当日は後輩ちゃんではなく日本在住の台湾人の先輩が付き添ってくれた。この先輩、旧正月に合わせてたまたま帰省しており、検査の話をしたところ付き添いをかってでてくれたのだ。先輩は既に日本と台湾それぞれで出産を経験しているので、単なる通訳以上に非常に心強かった。

 

長〜〜〜いエコー検査

 

エコー検査の部屋は 8 畳以上もありそうなちょっと広めの部屋だった。ベットの脇には椅子があって、同伴者も一緒にエコー画像を見ることができるようになっている。それから、カーテンで仕切られた公衆電話くらいのサイズの空間があり、妊婦さんはそこで着替えをすることもできる。他にも洗面台があったりした。驚いたのはエコーを見るモニターがプロジェクターの投影も合わせて 3 箇所もあったこと。ベットの足側の壁に 1 つ、それから検査技師さんの傍に 1 つで計 2 つ。さらに検査を受けている妊婦さんに配慮して、プロジェクターを使って天井にも投影してくれるような仕組みになっていた。配慮が細かい!『これぞエコー検査のための部屋』といった感じ。

 

そんな検査室で、まずは技師さんによる母体の検査が行われた。最初は子宮頸管長の測定から。この測定では通常時と咳をした時それぞれの子宮頸管の長さを測定する。子宮頸管を調べることで早産の危険性があるかわかるのだ。とりあえず長さが 2 cm 以上ならば問題はないのだとか。

その後胎盤の位置や羊水の量を調べる。 基準が何かはわからないが、とりあえず問題はないと言われたので一安心。

 

次にお腹にジェルを出して赤ちゃんのエコー検査に入った。やはり技師さんによって頭の先からつま先まで、それはそれは詳細に調べてられていた。

まず頭。側脳室後角、小脳横径などの大きさを調べ、目、両耳、鼻、口など頭部の各部位が正常に形成されているか、その有無を調べる。

頭の次は体。ここでは体の各部位の形成を調べる。技師さんは手足それぞれ左右 5 本づつ指があるか、全て確認できるまで調べていた。また、これは後で知ったのだが、手足が正常に動いているかも調べていたらしい。さらに骨の発達も調べる。尺骨・橈骨(腕の骨)、上腕骨、鎖骨、肋骨、脛骨、腓骨、それから脊髄など。ちなみに写真は脊髄。骨も、左右ある場合は両方の発達を調べていた。

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そして最後、体の中身、臓器を調べる。横隔膜、肺、胃、腎臓、胆嚢など。臓器に関しては形成の有無の他に、臓器周囲の血管も調べてくれる。血管の流れが正しいかどうかが臓器のエコー画像の上にカラーで表示されるのだ。青色が臓器に入る血管で、赤色が出る血管を表しているらしい。写真は心臓のもの。

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臓器の中でも心臓は特に詳しく調べていた。私がわかる範囲では心室・心房が合わせて 4 つあるか否かだけなのだが、どうもそれ以外色々調べてくれていたらしい。形成もそうだが、心音の波形から心臓の活動自体も調べていたようだ。

検査中、うちの赤ちゃんの体制が悪かったようで肝心なところが見えなかったらしく、最後はエコー装置のぐりぐりするやつで無理やり体制を変えさせられていた。そうまでして、きっちり全て確認してくれた。

 

技師さんによる検査の後にはお医者さんが来て、改めて全箇所の確認が行われた。でもここでは数値を測定することはなく、ざーっと見るだけ。ダブルチェックといったところだろうか。

終わったらお腹を出した姿勢のまま検査室で問診が行われた。最初に、検診時の赤ちゃんの体制を教えてくれた。うちの子は、頭が下で私から見て右側を向いている姿勢だったらしい。あとは「特に問題ないですね」と言われて終わりだった。

 

全て終わって時計を見たら、エコー検査だけに 1 時間半近くかかっていた!こんなに長〜〜くエコー検査をしたのは初めてだった。。。