嫁は海外赴任中

嫁は海外赴任中

台湾で単身赴任中(現在育休中@日本)の嫁の生活を書いています。いつか誰かの役に立てれば幸いです。

ホームシック

もう 1ヶ月以上前になるが、台湾に赴任して 2ヶ月後、ホームシックになった。

 

ホームシック発動

 

きっかけは出張で行った高雄だった。出張の費用があまり出ないということで、なるべく安くて、でもちゃんとしたホテルを探した...はずだった。だが、そこが問題過多だった。まず部屋のカードキーが効かない。フロントに行って有効にしてもらったのに、それでも効かない。だからまたフロントに行く。これを何回か繰り返してようやくドアを開けることができた。次はバスルーム。台湾のバスルームはシャワーとトイレが一体になっていることが多い。しかし一応シャワーの場所にはトイレ部に水漏れしないような仕切りがある。このホテルのバスルームにもシャワー空間とトイレ部の間にガラスの仕切りがあったのだが、その仕切りのできが悪かったらしくシャワー後にバスルームが水浸しになっていた。さらに、ある朝シャワーのお湯が出なかった。事前にアナウンスがあったわけではなく、お湯が出ないからフロントに聞きに行ったら「今朝急に給湯器が壊れてたんです。お昼までには直ると思います。」とのことだった。極めつけが、どんなに電話をしてもフロントにつながらなかったこと。

台湾に赴任してからその日まで、周囲の人が色々手伝ってくれていたせいか大きな問題もなく過ごしていた。だから、一度にこんなに多くの問題に直面して「む”ー」となったのは初めてのことだった。そのせいだろうか、急に快適な日本に帰りたくなった。そこで高雄のホテルから夫くんに
「日本に帰りたい」
とメールを送った。すると夫くんから
「ホームシックだね。」
と返事がきた。
「そうか、これ、ホームシックなのか...。」
夫くんから言われるまで自分がホームシックになっているなんて気づきもしなかった。

さらに夫くんは
「帰ってきてもええんやで。」
と言ってくれた。そこで、その言葉に甘え、旧正月の後半に誰にも言わずこっそり帰国したのだった。

 

日本で充電

 

帰国したのはたった 5 日間だったが、土日に加え日本の祝日とも重なっており、5 日のうち 3 日も夫くんは一緒にいてくれた。夫くんは休日も時間があれば仕事をする頑張り屋さんなので、本当は仕事したかったのかもしれない。それなのにずっと付き合ってくれて本当に嬉しかったしありがたかった。そんな夫くんにバレンタインでスコーンを作ったりもした。チョコ、ナッツ、それからバジルベーコン味を作った。夫くんにはバジルベーコンが好評だった。

土日と祝日あわせて、夫くんと前々から行きたかったパンケーキ屋さんに出かけ、一緒に夕ご飯を作ったりした。近所を散歩したりもして、梅が咲いているのを見つけて「もう春だねぇ」と 2 人で話した。

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台湾の生活が悪いわけではない。知り合いもできて、仕事も楽しい。何よりお腹に赤ちゃんがいるから、いつだって物理的に 1 人じゃない。でもやっぱり夫くんのそばにいる生活は安心するのだとしみじみ感じた。ホームシックというか、夫くんシックだったのかもしれない。

 

というわけで、こっそりな帰国によって十分に夫くん成分を充電したのだった。

 

さいごに...

 

今日の内容とは全く関係ないが、今日は 3/11。もう震災から 5 年も経っているのかと思うと早いような気がする。それでも被災地東北における復興はまだまだ。1 日も早い復興を、そして、被災者の方々の心が癒されますように...。