トイレに関するエトセトラ in 台湾
もう 2 年前、台湾にいた頃に書いた日記なのですが今更の投稿です(文体や中身を一部書き換えています)。というのも、今回の台湾旅行で
「あぁ、台湾、そうだった...!」
なんて思ったことがあったからです。その「あぁ」に関する一部が今日の日記の話です。 ちなみに、ちょっと汚い話になりますので、嫌いな方は飛ばしてください。
海外で少し長く生活すると、生まれ育った文化の違いから「んー…」と思うことはどこでも大なり小なり出てくるのではないでしょうか。台湾でもしかり。中でも私はトイレに関して「んー…」と感じることが多かったので、私が感じた台湾のトイレの「んー…」をいくつか紹介しようと思います。。
プリーズクローズ...
台湾の女性トイレも男性トイレも入り口が豪快に開いているかそもそもドアがありません。これは、職場の小さなトイレからデパートのような大きな施設のトイレにいたるまでどこでもです。しかも、入ってすぐ個室があるので、トイレにおける様々な音が外にだだ漏れるし、男性トイレの場合は様子が見えてしまっていたりもします。私は特に「音が外にだだ漏れる」ということが気になり、ドアがない or 開けっ放しの状態に「んー…」と思っていました。
たとえば、台湾に赴任して早々、夫くんが台湾に遊びに来た際のこと。外出時、私の気分が悪くなり近くのデパートのトイレに避難しました。というのも、当時はまだつわりが完全に終わっていなかったせいでした。個室で「ゲーゲー」言ってから外に出ると、外で待っていた夫くんから
「(ゲーゲーが)外まで聞こえたよ。」
と一言。吐き気をもよおしてしまうのは当時の体調的に仕方がないことではありましたが、外まで聞こえていたという事実が私には非常に恥ずかしかったのでした。。
『なぜトイレの入り口を閉めないのか』
この疑問とも不満ともつかない私の気持ちを台湾人の先輩にぶつけてみました。するとその先輩から
「逆に、日本人はトイレ内の音について気にし過ぎだなと前々から思ってました。誰もがする自然な行為の音なのだし、(聞かれても)気にしなくていいんじゃないでしょうか?」
と言われてしまいました。
もちろんこの先輩の意見は一台湾人の意見ですが、「人間が発する自然現象の音は恥ずかしいものではない」という気持ちが多くの台湾人の根底にはあるのかもしれません。
ペーパー持参で
個室にはトイレットペーパーがある場合とない場合があります。しかも、トイレによっては紙が流せない場合もあります。
初めて直面したのは台北のバスターミナルのトイレでした。用を終えて「さて」と思ったら、トイレットペーパーがないじゃないですか!というかそもそも、トイレットペーパーを設置する置き場というかホルダーがないじゃないですか!その時は自分で持っていたティッシュペーパーで事なきをえましたが、持っていなかったら大惨事でした...。
ちなみに、職場のトイレにはトイレットペーパーが設置されていました。そのため、台北のバスターミナルのトイレを使うまで『台湾のトイレにはトイレットペーパーが設置されていない場合もある』ということにはまったく気づかなかったのでした。。。
ではトイレットペーパーがないトイレでは皆さんどうしていたかというと、持参しているか、洗面所の脇に設置されている手拭き用の紙をガラガラっとちぎって持って個室に入るかしているようでした。
また、このようにトイレットペーパーがないトイレでは紙をトイレに流すことはできません。そのため、便器の横に大きめのゴミ箱が設置されている事が多いです。『事後はここに捨てよ』ということなのでしょう。うっかり流してしまうとトイレが詰まり大惨事になったりもするようなので注意が必要です!
掃除後の便器は要注意
台湾のトイレでは、トイレ掃除後に便器を乾拭きしません。そのため、掃除直後の便座はびちょびちょなのです...。
ある日職場のトイレを掃除直後に使用した時のこと、便座に座ったらお尻が冷たかったのです。というかびちょびちょでした涙。どうも、台湾のトイレ掃除では便器を水拭きして終わりのようなのです。以降「トイレ掃除直後にトイレを使用する際は、トイレットペーパーで必ず便座を拭いてから使用すること!!」という項目が私の心のメモに追加されたのでした...。
当初、これは職場のトイレだけなのかと思っていました。しかし、桃園空港や台北のバスターミナルのトイレでも同じ目に遭いました。このことから「台湾のトイレ掃除は水拭きだけで終わりなのだろう」という結論に至ったのです。
トイレ掃除が一日の最後に行われるのであれば水拭きで済ませて自然乾燥を待つので良いと思いますが、営業時間中に行うのであれば「直後に使用する人のことを考えて乾拭きもしてくれればよいのに…涙」と思ったものでした。
とはいえ、掃除をしてくださる方々にはやっぱりすごく感謝しています。